ウルトラホーク 1号

TV特撮シリーズ「ウルトラセブン」(C)円谷プロ

"Ultra Seven"

 ウルトラ警備隊の主力戦闘機で、全長40m、全幅20m、最大速度マッハ4とされている。機体全体はα、β、γの3つに分離可能で、発進や着陸は垂直の姿勢で行うとされている。一体となっている通常の形態ではダブルデルタ翼で、垂直尾翼上端に水平尾翼がある点以外は、スウェーデンの戦闘機サーブ「ドラケン」にそっくりである。このときのかっこうはなかなかいいのだが、3つに分離したときがちょっとさえない。
 デルタ翼のひとつひとつがそれぞれ分離するような形態でほかの2機となるのだが、これらはまさに全翼機で、なんとか航空機として納得が行く。だが、残された細ながーい胴体のα機(?)がまるでペンシルロケットのようである。ペンシルロケットならまっすぐに飛ぶだけなのでこの形でいいのだが、旋回とかの機動をするならこの長い胴体はまずいのではないだろうか。少なくとも1万mぐらいの高度までなら、ほかの機体のような速度では旋回できないだろう。
 また、当時の軍用機の最新装備を反映して、HUD(ヘッドアップディスプレイ)を装備しているようで、これには航法や射撃などのモードが切り替えによって表示されるという設定らしい。ただ、大気圏外飛行が可能で、大気圏再突入も可能ということになっているので、それらの指示がどのように表示されるのかが気になるところだ。さらに、エンジンも大気圏内用と大気圏外用と別のものを搭載しているのか、あるいは両方で使用できるデュアルモードエンジンのようなものを装備しているのだろうかも、飛行機ファンとしては気になるところ。

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