デロリアン

映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」

「デロリアン」は1970年代に実際に生産された車で、映画ではそれをベースにしたタイムマシンであるという設定になっている。プルトニュームを燃料とした核融合炉(?)によるエネルギーで、車の周囲につけられたタイムトラベルコイルによって、車の速度が時速140kmに達すると、設定した年月日(時間も?)に瞬時に行けるらしい。時空連続体に穴を開けてトラベルするのか、それをねじ曲げてトラベルするのかわからないが、膨大なエネルギーを消費することは確かなようだ。胴体後部の上面には熱排出用のスチームベントが左右にあるのだが、これが内部にたまった熱の排出用だとすると、これだけでデロリアンは走れそうだ。
 実車の「デロリアン」は、もとGM(ゼネラルモータース)副社長だったジョン・Z・デロリアン氏が、GMをやめて創設したDMC社によって、会社が倒産するまでに8500台ほど生産されたといわれているが、この車の形は当時のジウジアーロがデザインした車にも似ている。全体のウエッジシェイプや複数の四角いヘッドライト、ウイングドアなど当時最新のかっこ良さが採り入れられている。個人的にはジウジアーロのへクス(六角形)をグリルやコクピットなど各所に採り入れたデザインの方がずっと気に入っていて、よく勝手にイメージイラストを気取って落書きしていたものだ。
 でも、ステンレス製のボディーを無塗装のまま販売するというのは、やはり自動車の常識からは外れたものだったらしい。しかし、飛行機ファンにとってはアメリカ機ならごく普通のことだった。もっとも、クリアーな透明皮膜塗装は塗っていたかもしれないが。

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